2008年の初登場以来、iPhoneとともに歩み続けてきたiOS誰もがスマートフォンを持つようになった現在も、その進化を止めることはない。さて、最新のiOS9はどうかわったのだろうか？
高速化/強化されたSiri
音声アシスタントの「Siri」が大きくパワーアップを遂げた。Siriに向かって話しかけてから認識し、回答するまでの速度が高速化している。
また、音声認識の精度が４０％改善したと発表されており、実際に使ってみると確かに誤認識は大きく減っている。機能の向上もある。
例えば「〜d撮った写真を見せて」などと話しかければ「写真」から該当する写真を見つけ、表示してくれる。リマインダーの登録もSiriから行えるなど、Siriがより便利に実用的になった。
ピークとポップでパパッと確認！新世代の「3D Touch」登場
iPhone6s/6sPlusは、画面を押す強さでコントロールする「３DTouch」で、アプリの操作がさらに快適に。
例えば、「メッセージ」アプリの操作中に予定を確認するには、おくられてきた日付のリンクを軽く押すだけでよい。「ピーク」でその日の予定がプレビュー表示される。
そのままディスプレイを強めに押せば、「ポップ」で「カレンダー」アプリに切り替わり、予定を追加できる。
また、ホーム画面のアイコンを軽く押すとメニューが表示さっる「クイックメニュー」も登場し、操作性が格段の進化を遂げた。
機能追加で多彩な表現が可能に。「メモ」アプリで手書きメモ
iPhoneに標準搭載されている「メモ」アプリも、iOS9で大きな変化を遂げた。
これまでの「メモ」アプリではテキストだけが記述できたが、iOS9では文字の大きさや太さを変更する「スタイル」や、リマインダーのよういんチェック項目をつける機能、地図や写真を埋め込む機能などが追加されている。
特に「手書きメモ」を追加できる新機能などが追加されている。特に「手書きメモ」を追加できる新機能は、単体のアプリでもいいくらいよくできている。
４Kビデオに「動く」写真。さらに強化されたiPhoneカメラ
iPhone6s/6sPlusの背面カメラは１２００万画素のセンサーを搭載し、高解像度な写真はもちろん４K解像度のビデオ撮影にも対応した。
また、撮影した瞬間の前後の動きと音を同時に記録する「LLive Photos」機能が追加されている。
全面カメラも１２０万画素から５００万画素へと大幅に性能アップし、撮影時にディスプレイ全体が通常より明るく光る「Retinaフラッシュ」機能が追加された。
これにより、流行のセルフィー（自撮り）写真も見栄えよく撮影できる。
バッテリー管理も強力に。省電力化と低電力モード
iOS9ではグラフィックの動作を新技術によって高速化し、さらに省電力化している。
省電力化の工夫はそれ以外にも本体の光環境センサーや近接センサーなどを使って周りの状況を調べ、ディスプレイを表示させる/させないなどの判断を行うことで実現している。
加えて新機能「低電力モード」バックグラウンドの動作を抑制するなどの処理で、より長いバッテリーライフを実現している。
「マップ」の乗り換え案内機能や「ニュース」アプリの国内サービス開始は未定
Apple独自の地図アプリである「マップ」は、iOS9でも引き続き着実な機能向上を果たしている。
すでにドライバー向けのルート検索機能は備えているが、iOS9ではバスや電車、地下鉄などの乗り換え案内機能を新たにサポートした。
提供エリアは世界各国の大都市となっているが、現時点では日本未対応だ。また、最新情報をユーザーに合わせて配信する「ニュース」アプリのサービスは日本国内では未提供。他にも生活を豊かにするアプリは数々あり、今後のアップデートに期待したい。
「Car Play」がケーブル不要に
対応する車に接続することで、アプリなどを車のディスプレイで利用可能な「Car Play」が、無線接続に対応した。
これまで、栗間に乗ったときに必ずケーブルでの接続が必要だったが、iOS9であれば、カバンなどにiPhoneを入れたままでも利用可能になる。もちろん長時間のドライブであれば、iPhoneのバッテリーを気にしないで済むよう。
Lightning-USBケーブルを接続したほうがよい。日本メーカーでも少しずつ、対応する車種や車載システムが増えつつある、海外と比較すると普及の面で今一歩の印象だったが、これからに期待したいところ。
強化されたSpotlight機能。試合結果の表示や単位変換も可能に
Spotlight機能では、iPhoneアプリや連絡先を検索できたが、iOS9では野球の試合結果までも検索可能になった。
またKgから£（ポンド）を計算するような単位変換機能も加わり、ちょっとした調べ物を行うときにも便利になった。
ユーザーの日々の行動から必要とされるであろう情報を先に表示する「プロアクティブ」機能も追加されている。
Androidから簡単乗り換えできる
iOS9ではアプリを使うことで、これまで使っていたAndroidから新しいiPhone6s/6sPlusに必要な情報をワイアレスで移行できる。
引き継げるのは連絡先やメールのアカウント、カレンダー、メッセージの履歴やブックマークなどで、これまでの利用環境を再構築できる。
また、TwitterやFacebookなどのAndroidとiOSで共通の無料アプリをダウンロードするように提案してくれるなど、いたれつくせり。それ以外の方法によるAndroidからiPhoneへの移行手順についてはのちのち紹介する。
登録していない電話番号からの着信でも、相手の名前を表示してくれる
知らない電話番号から電話がかかってくると、なんとなくでることを躊躇してしまう。しかしビジネスでiPhoneを利用しているなら、でないわけにもいかないだろう。
iOS9ではこれまで受信したメールかrた電話番号からの着信であっても、相手を予測し表示してくれる機能が搭載された。おかげで見知らぬ電話番号からかかってきても不安に思うことが減るだろう。
「今出発しれば間に合います」。カレンダーが出発時刻を教えてくれる
これまでの「カレンダー」アプリでは、登録した予定を元にして、開始時間の何分前、何日前などに通知を行うことができた。
iOS 9ではカレンダーに追加した予定の「場所」と現在地を元に、「出発時刻」に通知を行ってくれる機能が追加された。
自分で通知時間を設定するのとは異なり、「今、でなくては間に合わない」などがわかりやすく、ついつい出発時間を油断しがちなユーザーにおすすめしたい。
「iCloud Drive」アプリでストレージを管理する
iCloudのサービスの１つである「iCloud drive」が、iPhone標準アプリとなり、iOS9に追加された。
これまでiCloud driveへのアクセスは、iCloud driveに対応したアプリからしかできなかったが、「iCloud drive」アプリをつかえば、保存されているファイルを一覧表示したり、閲覧はもちろん、削除などの管理も行えるようになった。
なお、「iCloud drive」アプリは、「設定」アプリからiCloud driveを利用するように設定すると、表示される。
アプリ間の連携がますます便利に
iOS9に「直前のアプリに戻る」機能が追加された。これまで、「Safari」で開いていた住所を「マップ」アプリで開いた場合、「Safari」に戻ることができなかった。
そのため、アプリの切り替えに手間取ったが、iOS9では直前のアプリに簡単に戻れる。操作は簡単。例えば「カレンダー」アプリに登録した「場所」をタップして「マップ」アプリで場所を確認したら、画面左上に表示される「カレンダー」アプリに戻る。
「友達を探す」「iPhoneを探す」が標準アプリに
これまで、APP Storeかrたユーザーがダウンロードして利用していた「友達を探す」と「iPhoneを探す」が標準アプリになった。
「友達を探す」アプリは、登録してある友人同士でiPhoneの位置情報を共有できるため、待ち合わせなどで役立つ。
また、「iPhoneを探す」アプリは、登録してある友人同士でiPhoneの位置情報を共有できるため、待ち合わせなどで役に立つ。
また、「iPhoneを探す」アプリは、登録したiPhoneやiPad、Macなどが今どこにあるかを地図上で調べることが可能。
パスコードのデフォルトが６桁に
iPhoneのロックを解除する為に必要な「パスコード」は、これまで４桁での登録がデフォルトとされていた。
iOS9からは、デフォルトで６桁の入力を求めるようになった。ロック画面を第三者に解除されてしまうと、iPhoneに保存してある情報を盗み見られてしまうばかりか、不正な利用にもつながってしまう。
そのでAppleがさらなるセキュリティ強化を目指した結果といえる。もちろん、Toch IDで指紋を登録しておけば、ロック解除のお旅に数値を打ち込む必要はない。
ヘルスケアにリプロダクティブヘルス
「リプロダグティブヘルス」という言葉が聞き取れない方も多いかもしれない。
リプロダグティブヘルスとは、人間の生殖に関わる機能や活動についての健康という意味を持っている。
iPhoneの「ヘルスケア」アプリに、リブロダクティブヘルスに関する項目が追加されたことにより、女性特有の情報を登録・管理し、健康に役立てることも可能になった。
