画面を押し込む圧力を感知する「3D Touch」
iPhoneが日本に初めて登場したのは2008年、指で画面をタッチし、自在に動かすことで様々な操作が行える斬新な「マルチタッチインターフェイス」は、従来のデジタル機器とはまったく異なる操作体系として「携帯電話」に革命を巻き起こした。それから7年。
今回発表されたiPhone6s/6plusで、Appleは新たなイノベーションをスマートフォンに持ち込んだ。
その名も「3D Touch」、Apple Watchで採用した「フォーズタッチ」の技術をさらに推し進め、指で画面を押し込む圧力を感知して効率的な操作を実現する技術である。
3D Touchにより、画面を軽く押すことでメニューを表示させたり、さらに深く押し込むことで多彩な操作が行えたるする。
これによって、ユーザーが「自分のやりたいこと」にたどり着くまでのタイムラグを最小化させた。
例えばメッセージにURLが記載されているとき、リンクを軽く押すだけでWebページがポップアップ表示され、指を話せばすぐにメッセージ画面に戻る。
映像を撮りたいとき、それがセルフィー(自撮り)なのか、ビデオなのか普通の写真なのかを瞬時に選択肢、さらに深く押すことで「カメラ」アプリへとアクセスできる。
さらなる進化えを遂げたカメラ
カメラ本体にも改良が加えられている。背面のiSightカメラの画像数は、800万画素から1200万画素へと向上した。
デジタルカメラはその構造から、画素数を高めるほど色の鮮やかさが失われやすい。
Appleが従来のiPhoneで画素数を抑えめにしていたのも、そのような欠点を確認していたからこそしかし今回、新たなセンサーを採用することで、画素数を高めながらも色の再現性を維持することに成功。
今後は、過去の思い出が鮮やかな色彩とともに蘇ってくることだろう。また写真を撮影する際、シャッターを押している間だけ動画を撮影できる「Live Photos」モードも追加され、撮影時の臨場感を残しておけるようになった。
ロック画面の登場にしておき、iPhoneの取り出すたびに再生して楽しむこともできる。ビデオ撮影では4K動画に対応したことで、これまで以上に映像を記録し、動画サイトなどで上祐することができる。
iPhone6sを相棒にしよう!
Appleが長年目指しているのも、それは我々ユーザーが「あれしたい」と思ったことを、デジタル技術によりストレスなく実現することである。
パソコンの世界でマウスを実用化したMacintoshも、自分の好きな曲を全部持ち歩き、好きなときに好きなだけ音楽を聴けるようにしたいiPodも、そのようなAppleの思想が産み出した結晶といえよう。
21世紀の時代、我々は常にスマートフォンを持ち歩き、あらやる「やりたいこと」のために活用している。しかし、その道具の正体が「コンピューター」という計算機であることを意識する必要はない。
今、iPhone6s/6Plusを持つということは、最先端のモバイルテクノロジーを手にしていることと同じである。
しかし、そんなことは意識しなくても、自分らしくいきるための相棒としていつも寄り添ってくれるのが、iPhoneというマシンの真骨頂なのである。