iCloudは、Appleがユーザー向けに提供しているクラウドサービス軍の総称。１つのApple IDで、iPhoneをはじめ複数のAppleデバイス間でデータの同期ができる。無料で使えるのさっそく設定してみよう。
iCloudの概要
iCloudの基本的な機能は、「複数のデバイス間で同じ情報を保持すること」で、同じApple IDを使うユーザーなら使用するデバイスが異なっても、同一のサービスやデータにアクセスできる。これを利用した様々なサービスが用意されている。
iCloudの主なサービス
iCloudが提供するサービスは、大きく分けて「情報の同期」「データの保存・共有」「コンテンツの購入や再ダウンロード」「位置情報の利用」の４つ。iPhoneとiPadなど、複数デバイスを持っている場合に便利なサービスもある。これらのiCloudサービスを利用するには、Apple IDを取得してサインインしておくことになる。
１・情報の同期
「カレンダー」や「連絡先」のデータ、「Safari」のブックマークなどを異なるデバイス間で同期できる。どのデバイスでも同じような環境を整えられて、便利。「キーチェーン」では、ウェブサイトで使うアカウント名とパスワードを保存して、他のデバイスでも使えるようになる。
２・データの保存・共有
iPhoneのデータを、クラウド上のデータ保存領域「iCloud Drive」や「iCloudフォトライブラリ」に保存できる。その他、iPhoneのデータをクラウド上にバックアップできる「iCloudバックアップ」はぜひ使っておきたい。
３・コンテンツの購入や再ダウンロード
iTunes Storeで購入したコンテンツは、iPadなど他のデバイスからもすぐにアクセス、ダウンロードできる。また、ダウンロードしたコンテンツをiPhoneから削除した場合も、再ダウンロード可能になる。
４・位置情報の利用
iPhoneをどこかにおき忘れた場合でも、「iPhoneを探す」をオンにしておけばiCloudを通じて現在位置を探すことができる。見つけられない場合は、リモートでiPhoneないのデータを消去することもできる。
複数デバイスでデータを共有する
iCloudが最も威力を発揮するのは、iPhoneだけでなくiPadやMacなど複数のデバイスを所有している場合だろう。同じApple IDでiCloudにサインインすれば、どのデバイスでも常に同じデータを利用できる。
iCloudを利用すれば、別の場所で異なるデバイスを使用した場合でもWebブラウザの「Safari」で同じブックマークが利用できたり、「カレンダー」アプリに追加した予定を参照できるようになる。その他、撮影した写真や書類なども共有することができる。ただし、無料で利用できるストレージ容量は５GBまでで、特に写真をiCloudフォトライブラリで共有すると、あっという間に上限に達してしまう。その場合は有料のアップグレードを検討しても良いだろう。
反映には多少のタイムラグがある
iCloudのデータ同期はインターネットを介しておこなわれるため、多少のタイムラグが発生するケースがある。「カレンダー」や「連絡先」アプリなどの比較的軽めのデータなら、すぐに同期されるのが、写真などの容量の大きなコンテンツの場合は、数十秒〜数分間程度の時間を要する場合もある。
同期がうまくいかない場合は？
同期がうまくいかない利理由には様々なものがある。いいおのはインターネット回線のトラブル。自宅ネットサーバーのトラブルの考えられるので、キャリア回線やiCloudサーバーもトラブルも考えられるので、しばらく待ってみよう。古いデバイスの場合はiCloudに対応していない場合もある。Appleの推奨する環境は、iOS8.3以降、OS X Yosemite以降、Windows７以降になる。
パソコンでもiCloudデータを利用する
iPhoneやiPadで利用するものと思われがちなiCloudだが、Macはもちろんのこと、Windowsでも利用できる。AppleのウェブサイトからWindows用のコントロールパネルをダウンロードしてインストールすればよい。Outlookでカレンダーや連絡先を共有できるほか、ユーザーフォルダ内で「iCloudフォト」や「iCloud drive」内のデータを共有できる。
